昨日は、S様邸建前作業を行いました。
天気にも恵まれ、多くの大工仲間の応援で無事故で上棟!
木造在来工法は、大工が墨付けを行い、様々に継承されてきた匠の技術を
駆使して材料が刻まれましたが、近年は機械プレカット加工が常識となり
工期短縮、大工の技量によらない均質な加工が可能になりました。
その半面、墨付けが出来ない若い大工職人も多くなったのも事実。
時代の流れとはいえ、少し寂しい限りです。
さて、本題に話を戻します。今回の現場も当然ごとくプレカットを採用ですが
従来と違う点は、ドリフトピン工法を採用しました。
通常、柱・桁等の接合には枘(ほぞ)、蟻等の継手・仕口で組立ていきますが
この工法は、柱に凸型の金具を装着し、梁の接合部は凹型の受けの金具が
埋め込まれ、両者がドリフトピンで結合します。釘は一切しようせず、羽子板
ボルトなどの従来の金物も使用しません。
柱の断面欠損が少なく、結合が強固であり、耐震性に勝る。ピンの叩き込み
作業のみの為効率アップに繋がるなどの利点があります。
構造材材料も構造集成材を使用することで、もとの木材素材よりも強度の
ばらつきが小さくすることが出来ます。
近年、様々な工法が開発されていますが、唯新しいものを採用するだけでは
なくそれぞれな特徴を理解し、条件にあった最善の方法を見極め、
提案することが我々業者には求められています。
次は、屋根・外部工事へと続きます。
その前に中間検査がありました・・・
本日も、ご安全に!