お庭などの塀の化粧によく見かける杉皮。
今回は建物正面の外壁に張られている杉皮の
張替工事をご紹介!
長年の雨風等に耐え、相当に色あせて所々下地が見えている部分もあります。
先ずは、押えの丸竹、杉皮をめくり釘終いを行います。
一枚の杉皮は大体1尺二寸(36cm)程度ですが、施工後の本体の伸び縮みを考慮して
15~20㎜程度重ね張りします。
その為、重ねた部分が二重になり厚みが出来ますので、張る前にカンナで厚みを削ります
一方は表側、一方は裏側を削ることによって厚みを調整していきます。
準備が出来たら順番に重ねしろ、建ちに注意して張っていきます。
張終えた後、押え&意匠に丸竹を「皆折釘」と言われる特殊な釘で止めていきます。
この釘、すべて手作りの為に現在では生産している会社が数少なくなっているようです。
こちら手前の壁が工事完了。奥がこれからの壁。
奇麗になったのがよく比較できるかと思います。
そして完成写真がコチラ!
先日ご紹介した真竹ボードのように樹脂を使用し耐久性があり
その上本物そっくりに出来上がった商品もいいですが、
手間暇そして定期的なメンテは掛かりますが、本物はやはり良いものです!
このような伝統も大切に継承していきたいものですね!!