残暑お見舞い申し上げます。
長かったお盆休みも終わり、明日から通常通りの生活に
戻られる方も多いことと思います。
まだまだ残暑厳しい折ですので、十分に体調には気を配ってください。
さて、お盆前にお仕事させて頂きましたM様外部改修工事。
外壁がサイディングボード張りという事で、今回は工事の際のポイントを
いくつかご紹介させて頂きます!
まずサイディングとは外壁に張る板状の外壁材の総称です。
このサイデイング材3種類(金属系、窯業系、木質系)あり、
今回は窯業系サイディング(耐久性を高めるためにセメントに木片などを
混ぜ、プレス成形で板状にしたサイディングボード。)
サイディングボードの外壁は防水性や気密性を保つために、
ボードの繋ぎ目(ジョイント部)には伸縮性があるゴム状の
シーリング材が充填されています。この部分が年月とともに劣化し
雨漏りの原因となります。
目地のシーリング材の打ち替えを行います。
古い目地材を撤去の際、下地の透湿防水シートをカッター等で
傷つけないように注意が必要です。(特に直貼り工法の場合)
そして、施工方法には「通気工法」と「直貼り工法」があります。
最近ではほぼ「通気工法」で施工されてますが、以前は直貼りが主流でした。
図のように左は胴縁を取付、通気層を確保しているのに対し、
直貼りは防水シートに直にサイディングボードが張られています。
サイディングボードは水によって劣化が進行しやすい材質でもあるため、
直張り工法で施工されているサイディングボードの外壁は、壁内部に
溜まった湿気によりサイディングボードの劣化が助長されやすく、
またその湿気によりサイディングボードの表面上にさまざまな不具合が
生じやすくなります。その表面に弾性系の塗料などで塗替えをした場合
湿気を通さない塗装によって湿気が内部に留まる状態が続き、
表面の塗膜に浮きや剥離が生じる原因になるわけです。
このような点にも注意して、リフォームの際には信頼できる
専門業者、工務店にご相談ください。